2021年1月24日日曜日

海難法師(かんなん ぼうし)

 いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 本日、1月24日は、古くから伊豆諸島に伝わる、海難法師の日です。海難法師とは幽霊の一種で、海の事故で亡くなった人の霊とされています。この日、たらいに乗って海からやってきて、その姿を見た者は、呪われるとの言い伝えです。

 ですからこの日は、特に夜は外に出ず、家の中に籠ります。そして、夜の海は絶対に見てはいけないのです。また、その怨霊が家に入ってこないよう、魔除けとしてトベラの葉を玄関や窓に差すそうです。きょう、昼間お散歩した時、通りかかった飲食店の玄関や窓にはトベラの葉が差してありました。もちろん休業です。トベラは漢字で海の桐「海桐」と書きます。意味深い表記です。

 本日は、連絡船にしき(代理の船)も、東海汽船の大型貨客船さるびあ丸(上下便)も、飛行機も欠航となる大荒れの天気でした。まさに、大籠の日です。でも、午後には雨が止みました。

 新島は、海の恵みが豊かな島ですが、同時に海の怖さも忘れてはならないのです。海への畏敬の念を表す「大籠(おおごもり)の日」なのです。

  海桐摘み 扉に差して 大籠 恵みの海に 畏れ敬ふ


 海桐の葉です。海難法師の魔除けとなります。



 カモメが強風と荒波を避けて入り江に避難しています。カモメさんは、空も飛べて、陸も歩けて、海に浮かぶなんて、神様はひいきしすぎだと思います。


 沖は荒れ模様です。


 漁船も避難しています。海難法師の日が、1年でも一番海の荒れる時期にあるのも、海への畏れを忘れてはならないからなのでしょうね。
 写真中央のちょっとしゃれた漁船は、「浜庄丸」と言って、現在ドッグ中の「にしき」の代理の船として活躍しています。でも、元々漁船なので船に弱い方には辛いと思います。


2 件のコメント:

  1. やまなみさん、こんにちは(^^)
    今日は、伊豆諸島では、海難法師という日なのですね。島にはいろいろな伝統が受け継がれているのですね。
    やまなみさんも、今日は早めにおやすみになられてくださいね(=^・^=)
    カモメさん、海に浮かんでいてかわいい🥰ですね。みなさん仲良しで何よりです。確かに海にぷかぷか浮かべて、大空を自由に飛べて、陸上も歩けるなんて、水陸両用車に空までついているカモメさんですね🕊うらやましいですね(*´ω`*)

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  2. yuukiさん、コメントありがとうございます。私も空を飛び、海に浮かんでみたいです。でも、「あなたは陸を歩けるでしょ」と海の底の貝さんに怒られそうですね。命を与えられたところで、与えられた姿で生きていくことも大切ですね。

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