2019年9月11日水曜日

台風一過の夕焼け

 皆様、いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 こちら新島では、停電、断水が続いていましたが、地区によりますが徐々に復旧しています。私のところは、両方とも使えるようになりました。当たり前のように水と電気が使える生活って、本当にありがたいと思います。

 ところで、台風という言葉、1000年以上前は野分(のわき)と言ってたんですね。
新島の木々がなぎ倒されているのをみると、なるほどと思います。そういえば、トトロの猫バスも木々を分け進んでいきますが、台風みたいです。猫バスも台風と同じように1号、2号って名付けているのかな。

 源氏物語二十八帖の題名にその「野分」があります。源氏物語ですので、男女のあれこれをつづったものですが、そのつづり方に情緒があります。

「八月は 故前坊の御忌月なれば、心もとなく思しつつ明け暮るるに、この花の色まさるけしきどもを御覧ずるに、野分、例の年よりもおどろおどろしく、空の色変りて吹き出づ。」

 そして、きのう前浜海岸でご覧のような夕日が見られました。

  野分去り 夕暮れ時に 浜に立ち 萌える夕日に そなたを思ふ





2 件のコメント:

  1. やまなみさん、こんにちは。
    新島の水道と電気が復旧されてきたとのこと、本当に安心しました(*^^*)皆さまがこれからも安心して生活していかれますよう祈っています。
    千葉県の被害も心配です。暑い日が続いていますし、一日も早い復旧されますようにこちらも願うばかりです。

    台風は、1000年以上前は野分と言われていたのですね。確かにその名のとおりですね。そしてやまなみさんのおっしゃるとおり、風のように走り抜ける猫バスは、まるで野分のようですね。
    1号、2号、3号、それぞれの野分にも個性があるのかな。

    やまなみさんの海の写真、
    燃えるような夕日の色で、美しいですね。
    誰かが誰かを想うことの美しさが伝わってきました。
    いつも素敵なブログありがとうございます。

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  2.  yuukiさん、コメントありがとうございます。天気予報というものがなかった時代、人々は風と雲をよみ、野分の近づきを予測したんでしょうね。風自体は目に見えませんが、草木がなびき、肌とにおいで感じることができます。季節を運んでくれます。宮崎駿さんの作品には風が名脇役となる作品が多いと思います。宮崎さんもまた風を感じ、風に感謝し、風に畏敬の念を寄せて生きてこられたのかなと思います。このブログも風が一つのお題となっています。

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